クロとの出会い
人生には舞い降りてくる出会いがある
いくつも、いくつも。。。。。
空からのおくりもの?
神さまのお使い?
天国から舞い戻った誰か?
それはまちがいなく「おくりもの」
この「おくりもの」に育てられ成長する
“わたし”がいる
このたびは「クロ」
ポルトガル生まれの黒ネコ
我が家の新しい家族になるべくして出会った
それは2016年の夏休み
20年以上も通い続けているポルトガルのリゾートでのこと
ある日テラスから舞い込んできた
一匹の黒猫
おずおずと
テラスからのとつぜんの訪問者
なにげなく、当たりまえのように
「いらっしゃい どこからきたの?」
「はじめまして。タカシとヨウコです。キミは?」
「。。。。。。。。ミャオ~」
「そう、クロなのね」
それからの毎日はクロの出番がすこしづつ増し、
いつしかヴィラ滞在の我が家に馴染んできたのです
「クロ、ゴルフに行ってくるね」
「クロ、ただ今」
「クロ寝るよ、おやすみ」
日ごとその距離感が埋まってきた
1日留守にして帰ってきてシャッターを開けると
お隣のテラスで待ち構えていたクロ
きままに出たり入ったりの中、いつからかリビングで寝泊まりするようになった
2週間の滞在を終え明日はドイツに帰るという晩にベッドに上がってきた
「えー、わかるのかなぁ?」とタカシ
旅立ちの日
いつものようにリビングや、キッチンにいるクロをテラスに誘導してドアを閉めた
理由も分らず締め出されたクロ・・・
「ごめんね、クロ」
それはつらい別れだった