80歳を超えたころからだろうか、上の姉は幼いころに過ごした大阪について話すことが多くなった。私は「大阪生まれ」と人には告げるが1歳7ヶ月で引っ越ししているので何も覚えていない。しかし7歳年上の姉は小学校に通っていたので思い出があるらしい。自…
病院通いに少しも慣れないタカシとヨウコがみいちゃんの健康診断につれていき、血液検査をして帰宅したのも束の間、ザック先生より検査の結果、赤血球の値が気になるので再検査を薦められ、再度病院へ。 そして診断結果はまさかの「猫エイズ」陽性反応が出た…
病院通いに少しも慣れないタカシとヨウコがみいちゃんの健康診断につれていき、血液検査をして帰宅したのも束の間、ザック先生より検査の結果、赤血球の値が気になるので再検査を薦められ、再度病院へ。 そして診断結果はまさかの「猫エイズ」陽性反応が出た…
旅立ち その1 それは1970年5月のこと。大学を卒業して母校の英語の教師になるはずのわたしに「英語のブラッシュアップでもしたら?」と母親が友人のイギリス人宣教師に勝ってに話しを進め、いつの間にか渡英が決まっていた。 イギリスってどこ? それは青天…
クロを2年前に看取ってくれたザックス先生を指定して、我が家の家族になってから初めての健康診断日がとうとうやってきました。 ケージに入れてクリニックまで連れて行くことに異常に緊張したタカシとヨウコ。心臓をバクバクさせながらばたつくミーちゃんを…
ご近所のミーちゃんが正式に家族になりました。 毎日毎日、首を長くしてお迎えを待ち、待ちくたびれてお出かけしてしまい、その間ミーちゃんを迎えにきては空振りするフランクジュニア家。そんなミーちゃんを実家までお届けするワタシ。 一日のほとんどを我…
クロが託したとしか思えないご近所のミーちゃん、いつの間にか、我が家では日毎存在感を増してきた。あれは確か去年(2022年)の春、クロをドイツに連れ帰った記念日の2月22日に思い出のポルトガルにでかけて帰ってまもなく庭に現れたのがミーちゃんだっ…
クロが亡くなって2年半が経った。私たち夫婦を世間並みの大人に成長させてくれたクロはこともあろうにご近所に住むミーちゃんを後釜に私たちのその後の成長を見守るというのか。 ミーちゃんは何気なく我が家の庭に出没するようになった。ポルトガルのクロの…
こんな風に「クロものがたり」に終わりが来るとは思わなかった。いや思いたくなかった。点滴をがんばったクロが帰ってきたのは3日前, 2020年7月17日。 食べないクロに自宅で点滴する決断をしたヨウコは休暇でもどってきたもう一人の獣医さんに指南いただく…
13 リノベーションのツケ?! あれから。。。。。そう確かにリノベーションが始まった6月あたりから、クロは食べなくなった。 日本から購入したお薬は4種類。餌とともに確実に投与しなくてはならない。しかし食べないと体内にはいらない。 毎日つけている食…
12 クロの反抗?! 久々にクロに振り回されている。 我が家の改装工事が始まったのが、6月2日工事は2週間と言われ6月12日までの予定である。客室兼クロの寝室、書斎、クロのトイレ室兼洋服部屋から引越し業者さんの手で家具が運び出されたのは工事が始まる一…
50年前の今日5月12日 「今に伝えること」と「今に伝わること」 それは1970年5月12日のこと。大学を卒業してすぐ出発のはずが「国際免許証」なるものの取得に手間取りさらに格安チケットの取得に時間がかかったのでした。 卒業して母校平安女学院高校の英語の…
とっておきの散歩道 以前『哲学者のカフェ』と言う本を読んだことがある。ぼんやりとしか覚えていないのでレビューを検索したら次のように記されてい。 《現代ドイツの俊英・へレスが、古今東西のテク学者が集まる架空のカフェを設定、少女ノーラと文通する…
歴史が語りかけること 歴史研究者は現在に繋げる努力をしているでしょうか。 大河ドラマで取り上げられる人物像を追うと作り手の思惑が見え隠れはしますが、なかなか自分の今、自分の生き様にまで降りてきません。ともすると時代を牽引する人物に期待感をも…
ドイツにもいよいよマスク着用義務が! 4月27日からドイツでマスク着用が義務付けられました。この状況になるまでずいぶん時間がかかったものです。日本でマスクをめぐるニュースがクローズアップされ両国の対応の違いにとまどうばかりでした。それでも以…
舞い込んだコロナウィルスからの手紙です! 以下原文です。実は私もこんなことを漠然と考えていました。みなさんはどのように思われるでしょうか。 Coronavirus’ Letter To Humanity 人類の皆様へ (コロナウイルスからの手紙) The earth whispered but you…
日本の新型コロナウィルスの報道 どうも人事のように聞こえてしまうのはどうしてだろうか。 国民はコロナの被害者? いや「当事者でしょう!」 政府は国民を守る? 仕事ですから。 小池東京都知事の切迫したメッセージも都民に「お願い申し上げる」の連発で…
ドイツの新型コロナウィルスの報道(1) 当地にはJSTVという海外(ヨーロッパ?)在住日本人の為のチャンネルがある。向こう一ヶ月番組が送られてくる。ほとんどNHKの報道番組がリアルタイムで(おはようニッポンは7時間前の前日12時に)更に現地時間の6時…
新築テラス クロの行動範囲が少しでも広がるようにと、テラスを増築しようということになった ある一定以上の大きさのテラスだと家の増築とみなされ建築士を通し当局に申請しなければならないとのこと もちろん役所仕事なのでいちいち時間がかかる それでも…
無用の徒労 クロがポルトガルからドイツにきたばかりのころ ノラだったクロを家の中に閉じ込めておくのがかわいそうと、自由に出入りできる優れものはないかとさがしたのが写真のもの クロのチップに反応して頭で押すと自然に開閉するというもの やったぁー…
クロは動物だった! それはヨウコが日本に帰国中のできごとだった ライン電話越しのタカシの暗い声! どうしたの? クロがネズミを捕まえ、まだ生きていたので、一旦は外に逃がしたのが、何と何分か後にまたそのネズミをくわえて戻ってきたとのこと そこまで…
タカシの涙 ヨウコはつねづね言っていた 「わたしはタカシの涙はみることは一生ないわね。だってタカシが泣くのは私が死んだときだから。。。」 ふだんから喜怒哀楽をあらわにしない穏やかタカシである クロが近所の獣医で重度の腎臓病を宣告されたその日 珍…
2019年11月14日 ドイツに戻る前日のこと 5日間の帰国で毎日かけめぐっていたが、この日はアポから開放され一日フリー ラプロスというお薬を手に入れたいと、ネットで調べておいた獣医さんに連絡する時間がようやくできた このお薬はまだドイツでは認可されて…
「もし二人のどちらかが、余命何ヶ月と宣告されたらどうする? ま、クロの場合もそういうことでしょ?」 あってはいけない別れがあることを宣告されて、自分たちはどう振るまうのかが問われている 悲しすぎるし、耐え難い! わたしたちは成長しなければならな…
2019年10月26日 予定より一泊余分に泊まり、クロは3泊4日の入院を終え我が家に!! レセプションで待っていると例の「イヤダー!」の鳴き声! 「クロだ!」 ケージに入れられ診察台に 「クロ!」と呼ぶとすぐ認識しておとなしくなった 嬉しさ!はお互…
2019年10月23日 わたしの好きな日、10月23日 物品ではもはや喜ばないとは言え、夫タカシの誕生日 64回目の今年も特別な日にしたい気持ちはやまやま しかしこの日はクロの運命を宣告されるクリニックでの検査日 そうだ、『クロは実は病気ではない!』の診断を…
そもそも我々には覚悟がない! ドイツに連れてきてまずやらなければならない健康診断と注射 タカシはポルトガルから連れてきたときのクロの鳴き声がトラウマになり、車で5分もかからない獣医に連れていく勇気がなく、ヨウコも似たりよったり まずは往診をお…
クロが我が家に来た2017年の2月 その時はすでに夏の休暇を例年どおり、ヴィラとフライトを予約していたので、信頼するタケに泊りがけのお留守番を頼んで8月にいつもどおりにでかけた 分ってはいたが、改めてどっしりと現実をつきつけられたタカシとヨウコ こ…
実はクロが我が家にくるまで、庭や時には家の中にまで出没していたトラ猫がいる 人なつこく知らない間に我が家の敷地をテリトリーとしていたのだ このネコの存在を意識するようになったのはクロと遭遇してから ノラだったクロを家に閉じ込めては可愛そう、と…
クロが開いたこころの空間がある 子供がいない二人には知る由もなかったはずの、感情がいっぱい詰まった空間が炸裂した! 可愛い! いとおしい! 慈しみ溢れる感情、愛?! 世間の親たちが当たり前のように子供に抱く感情? そして小さな命を守らなくては!…