そもそも我々には覚悟がない!
ドイツに連れてきてまずやらなければならない健康診断と注射
タカシはポルトガルから連れてきたときのクロの鳴き声がトラウマになり、車で5分もかからない獣医に連れていく勇気がなく、ヨウコも似たりよったり
まずは往診をお願いする
半ばあきれられながら女医さんとアシスタントが往診してざっと健康状態を診てくれ、風邪の予防注射とダニ・ノミ用の薬をつけてくれた
何でもすぐに回虫用の薬もつけなければいけないとのこと
目の前のハードルは高い!
「来年は絶対つれてくるのよ」と女医さんに言われ、力なくうなずく二人
そんなこんなで一年に一度の健康診断が一年後の2018年が来た、7月のこと
クロの悲しいとも辛いともわからない鳴き声に耐えられないタカシは、結局我が家の強力な助っ人タケにその大役を押し付け会社に
われわれの腫れ物にさわるようなクロへの対応をよそに、タケはサッカーで鍛えた冷静さでクロの首を掴み、いとも簡単にケージに
クロも一瞬何が起こったのかわからず、あの鳴き声を発したのは数秒あとのこと
定期検診はいかにも簡単
眼、歯、毛並み、見た目は健康そのもの。好きなものだけを食べたい放題に食べていたので、体重が6,6キロ
これはすこし太りすぎなので、減量するようにコメントがあっただけだった
幸せいっぱい、相変わらずのドーパミンいっぱいの生活が一変したのは1年後2019年の定期検診
今回もタケが登場しヨウコとお医者さんに
一年前には「すべて良し!!」のクロが、FORLという歯槽膿漏のような歯の病気にかかっているのだと言う
まずはレントゲンをとり、もしその病気なら、侵されている歯を抜歯しなければならいないという
上の犬歯(ネコ歯?)あのかわいいキバ2本は抜かなくてはならなくなりそう
そのために麻酔をかけるのでついでに普段はできない検査もする?と聞かれお願いした
キバ(犬歯?猫歯?)だけでなく他の2本を抜かれたクロだけでもかわいそうすぎるのに、その時の検診で見つかったのが腎臓病
それも血液検査ではステージ4のうち3の初期だと言うのだ
こうして、きのうまで元気元気だったクロが急に病気ネコになってしまった
ネコの腎臓病は珍しくないそうだが、たいていは7歳以上、高齢のネコがかかるのだそうだ
クロはまだ4歳なのに!!
日本からのおやつが大好きだったクロ
あれが悪かったのかしら?
マグロのおさしみや子牛のレバーがいけなかったのかしら?
狂ったように食べたがったホタテのくんせいが悪かったのかしら?
今となってはすべて後のまつり
クロには朝晩のえさにたっぷりの薬を混ぜて、腎臓食をあげなくてはならない毎日となった
一ヶ月後の検診では何と血液検査の数値はステージ4と宣告され、お医者さんはもはや手のほどこしようが無いと言わんばかり
「もし悪くなって苦しんでいるようだったら連れてきてください。処置(?!)しますから。。。」と言われただけで、気休めのお薬を出してくれるにとどまった
クロがいない生活を考えるだけでも涙・涙するワタシたちだったが、気持ちは強く!クロは大丈夫!!
とばかりに1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、クロは以前にも増して元気!
お医者さんの誤診?
タカシは『奇跡を起こすんだ!』と豪語する。
セカンドオピニオンはあったほうが良いという知人の薦めもあり、10月23日おりしもタカシの64歳の誕生日に他の医者に連れて行き、検査してもらった。