Kuro in Germany’s blog

ドイツ発クロものがたり

13 リノベーションのツケ?!

 

あれから。。。。。そう確かにリノベーションが始まった6月あたりから、クロは食べなくなった。 日本から購入したお薬は4種類。餌とともに確実に投与しなくてはならない。しかし食べないと体内にはいらない。

毎日つけている食事・薬日記も空欄が増える。きちんと記録できないからだ。

食べないと空腹で吐く回数も増えその分、体に負担がかかる。

リノベーションは予定より1週間延び、現場監督のヨウコは職人とのやり取りでカリカリしている。「どうもあの職人は腕が悪い」「壁塗りはいいけどフローリングの経験はあまりないのではないか」「できる職人なら2週間で終わったのではないか」などなど。

かつて30人ものドイツ人の教師を束ねて経営したNPOの経験から勤務評定はシビア。毎日のように責任者に電話して辛口のコメントと質問をする。

こんな情況の中でクロの日常の変化。タカシにいたっては「クロにとってフローリングはいやなんじゃない? 爪とぎできるところがなくなっちゃたし」と

ダブルパンチ。

ヨウコにはやがて「クロにかわいそうなことをした!」という思いに駆られるようになる。

1年に一回の予防接種と健康診断が7月のはじめにあるので、今年は早めしようと話していたにも関わらず、獣医さんはのきなみ夏休みで留守。もっとも早く予約がとれたクリニックにつれて行ったのはほぼ予定日の7月13日。まずは食べない心配から血液検査をお願いした。

結果は絶望的な数値。CREAという腎臓機能を測る数値は通常は71~212のところ最初は測れないほど1200を越えていたそうだ。すぐに点滴をするべく入院を薦められ3泊4日の入院で数値は測れるまでに下がった。とは言え1051!

つまり食べない⇒脱水症状⇒体力の衰弱⇒これ以上は聞きたくない!考えたくない!しかし獣医さんは冷静で、クロの負担を軽くするために決断しなければいけないときがある、と。

私たちはあきらめない!クロが4日もがんばって下げた数値をなんとしてでも下げるべく努力します!!と告げ、藁をも掴む思いで「自宅で皮下輸液できますか?」と尋ね、反応はいまひとつの獣医さんから自宅用のセットを受け取り戻ってきた。

今日は7月20日。クロは帰ってきてからもほとんど食べない。どうしても!の

お薬だけはタカシが必死にクロの口をあけさせヨウコが喉に落とし込む。この段に及んでどれほどの効果があるのか、つい悲観的になるがまだ一抹の希望をもっている。

今はクロとの一刻一刻を大切にしたいという気持ちで二人はがんばっている。

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26年ぶりのリノベーション