Kuro in Germany’s blog

ドイツ発クロものがたり

ドイツにもいよいよマスク着用義務が!

4月27日からドイツでマスク着用が義務付けられました。この状況になるまでずいぶん時間がかかったものです。日本でマスクをめぐるニュースがクローズアップされ両国の対応の違いにとまどうばかりでした。それでも以前はネガティブな好奇心の眼が集まり肩身が狭い思いでしたが、最近は「オー!マスクをしている!」と心持ちポジティブ感が増してきたところでのこの度の「着用義務!」でした。その徹底振りは見事です。人々は今度は日本同様していない人に非難の眼を向けるのです。分りやすいといえばそうなのですが、この手のひらをかえしたような世の中の変化にはすこし怖さも感じます。ドイツはいい意味でも悪い意味でも分り易い国と言えそうです。外国人として暮らしていてもドイツでNPOを立ち上げたり、会社を立ち上げたりするときの手続きは理路整然としており「外国人だから」とか「女性だから」などハンディを感じたことはありません。必要な書類さえしっかり整えればだれにでも門戸を開くのがドイツです。

よくは分りませんが、これがイギリスだったりフランスだと然るべきコネが無いと前に進まないような気がするのです。そう、ドイツは分り易い国です。なので今のコロナの問題も誰が、何に立ち向かい、我々市民はどうすべきなのか可視化できるのです。日本の報道をみていると問題解決の優先順位がみえにくく、ただただ結果がでない議論が政治家の間で繰り広げられているような気がします。

 

昨日真向かいの住人の方と話しました。「日本はどうなの?」

私の答えは、「ドイツに比べて感染者数も死亡者もドイツの10分の1なんですが、メディアで見る限りは緊急事態宣言もだされ大変な状況にありますよ」とこたえて、本当にこの数字の違いはどこからくるのかと疑問でした。

当地の医療関係者によると、ドイツは検査件数が高い国の一つであり4月上旬には約10万人感染者が確認されているが、それは3ヶ月間の総計50万件検査の結果だということです。現在は一週間で30万件以上検査されています。これに対して日本のPCR検査は3ヶ月の累計は4万人だそうです。

私たちにはメディアで報じられる各国の感染者数や死亡者数に推移により感染拡大の実体をみていますが、何となくこの数字を鵜呑みにするのはどうかと思うようになりました。